🍊高専女子の親子ブログ

不登校でも高専を目指せる?学力入試と全国受験という道
不登校からの高専受験 📅 ✏️ めぐりん

不登校でも高専を目指せる?学力入試と全国受験という道

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「不登校でも、高専って目指せるのかな?」

このキーワードで調べている保護者さん、実は少なくないと聞きました。

めぐりん めぐりん

正直に書きますね。わが家の娘は不登校の経験はないので、これは「私が経験した話」ではありません。
ただ、高専受験を支える保護者の集まりで「不登校だけど、学力には自信がある。高専を目指したい」というお話を聞いて、調べたことを整理しています。同じ道を模索しているご家庭の参考になれば嬉しいです🌷


💡 この記事でお伝えしたいこと

  • 高専入試で「内申点」と「学力点」はどう配分されているのか
  • なぜ「学力入試なら可能性が残る」と言われるのか
  • 自宅学習を”出席”にできる「出席扱い制度」のこと
  • 全国に視野を広げると見えてくる「勝てる場所」の探し方(倍率・二次募集)
  • 自宅で学力を伸ばすために検討できる選択肢
  • 不登校でも目指せる道がある、という事実

完璧な答えではありません。
ただ、調べていく中で「諦めなくていいケースもある」と感じたことをそのまま書きます。


💡 結論先出し:学力入試なら、可能性は残ります

最初に結論を整理します。

項目推薦入試学力入試(一般入試)
内申点の比重高い(必須)20〜30%程度の学校もある(学校により異なる)
学力試験なし or 軽め配点の大きな部分を占める学校が多い
不登校で内申点が低い場合厳しい学力で挽回できる可能性

つまり、学力試験で高得点が取れれば、内申点が低くても合格に届く可能性がある——これが、不登校でも高専を目指せると言われる理由です。

ナレッジスター(学研グループ)の解説でも、学力選抜では学力点が500点、内申点は調査書として加点される仕組み(学校により配点が異なる)と紹介されています。


1️⃣ 高専入試の仕組み|なぜ「学力勝負」が成立するのか

高専の入試は、大きく分けて2つあります。

推薦入試

  • 中学校での内申点(成績)が中心
  • 不登校で評価がつかない場合、現実的にハードルが高い

学力入試(一般入試)

  • 5教科の学力試験が中心
  • 内申点も加味されるが、学力試験の配点が大きい学校が多い
  • 高専によっては、数学・理科に 傾斜配点(点数2倍など)がある

高専専門塾のナレッジスター(学研グループ)も「評定(内申点)が学力入試に与える本当の影響」という解説を公開していて、内申点だけで諦める必要はないことを丁寧に説明しています。それくらい、学力試験で勝負できる余地が残されているということなんですね。


2️⃣ 内申点はどう扱われる?|2024年の制度改正もチェック

ここは大事なところなので整理します。

通知表に「斜線(/)」がついた場合

不登校で評価がつかない教科は、通知表に「/」と記載されることがあります。

ただし、「斜線=内申点ゼロ」とは限りません

入試当日の学力検査の得点などから補完的に判断する仕組み(斜線措置)を持つ自治体もあります(キズキ共育塾の解説)。

ただし、運用は学校や教員によって差が大きいため、必ず進学先の高専・在籍中学校に確認してください。

2024年8月の制度改正

キズキ共育塾の解説によると、2024年8月の学校教育法施行規則改正により、不登校の生徒が学校外で行った学習を成績評価に反映できる場合があることが明確化されました。

具体的には:

  • 教育支援センター(適応指導教室)での学習
  • フリースクールでの学習
  • 自宅学習の記録

これらが内申点に反映される可能性があります。

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制度はどんどん変わっています。「今、利用できる仕組み」を学校や自治体に確認するのが、一番確実な方法だと思いました。

「出席扱い制度」|自宅学習を”出席”にできる仕組み

もうひとつ、知っておいてほしい制度があります。

文部科学省の通知(「不登校児童生徒への支援の在り方について」令和元年10月25日)により、不登校のお子さんが自宅でICT教材(オンライン教材)を使って学習した場合、一定の要件を満たせば「出席扱い」にできる制度があります。

主な要件はこんなイメージです(一般に「7要件」と呼ばれます。詳細は在籍中学校に確認してください):

  • 保護者と学校の間に連携・協力関係があること
  • ICT教材などを活用した計画的な学習であること
  • 訪問などによる定期的な対面指導が行われること
  • 学校が学習の状況(記録・履歴)を把握できること
  • 最終的には校長先生の判断で認められること

つまり、「学校に行けない=出席日数ゼロ」で終わりではなく、自宅で学びを続けている記録を作って学校と交渉するという道があるんです。

実際、高専の保護者同士の集まりでも「オンライン教材の学習履歴を提出することで、出席扱いにしてもらえた」というお話を聞きました。フリースクールは費用面で難しかったご家庭が、オンライン教材と学校との話し合いで道を開いた——そんなケースが現実にあります。


3️⃣ 不登校×高専合格の実例|「できた」声があります

「本当に合格できるの?」と気になる方へ、調べた範囲で集めた声を整理します。

Yahoo知恵袋などで見られた声

「自分も中2くらいから不登校でしたが、学力で合格できました」
「茨城高専を、学力入試で目指しています」
「内申点が低くても、当日の学力試験で高得点を取れば合格できると塾の先生に言われた」

(出典:Yahoo知恵袋高校受験ナビ 等)

これらは個別のケースなので、「不登校なら誰でも合格できる」という話ではありません。

ただ、「目指して、合格した家庭が実際にある」——この事実は、同じ道を模索しているご家庭にとって、大きな意味を持つと思います。


🧩 なぜ「不登校の子と高専」は相性がいいのか

不登校の進路選びで、高専が候補に挙がることはほとんどありません。
でも、調べるほど・保護者の話を聞くほど、「関係ないようで、実は相性がいい」と感じる理由が3つあります。

① 入試の仕組みが合う(制度の話)

内申重視の一般的な高校入試では、不登校のお子さんは入口で不利になりがちです。
高専の学力入試は当日の試験で勝負できる——「内申の壁」で締め出されにくい入試が、制度として用意されています。

② 環境がまるごとリセットされる

高専に入学すると、中学時代を知る人がほとんどいない場所から再スタートできます。県外+寮なら、なおさらです。

「学校に行けなかった自分」を誰も知らない環境で、新しい人間関係を一から作れる——これは、本人にとってすごく大きなことだと思うのです。

③ 「好きなことに没頭する力」が浮かない、むしろ尊重される

高専は「好きな分野をとことん深める」ための学校です。
中学の教室では浮いてしまった没頭力や、まわりに合わせるのが苦手な個性が、高専では武器として扱われる場面が多くあります。

前のセクションで書いた通り、高専機構が入試での合理的配慮を公式に案内しているのも、多様な子を受け入れる前提が学校側にあるからだと感じます。

④ 入学後のメンタルサポートが、思った以上に手厚い

「送り出した後、誰が見てくれるの?」——親として一番の不安はここだと思います。私も調べる前は「高専は大学寄りの学校だから、サポートはドライなのでは」と思っていました。実際は逆でした。

  • 保健室に看護師が常駐している高専が多い(例:木更津高専明石高専
  • カウンセラーの定期配置:たとえば沼津高専はカウンセラー週2回+精神科医が月2回、苫小牧高専は毎週5名のカウンセラー体制
  • 全国の国立高専共通で「KOSEN こころとからだの学外相談室」がある——学内の相談室が閉まっている夜間・休日・長期休暇に、学生本人だけでなく保護者も電話カウンセリングを受けられる仕組み

公立高校のスクールカウンセラーは約9割が「週1回以下」の非常勤という国のデータ(文部科学省資料)を見ると、高専のこの体制は決して見劣りしません。15歳を寮で預かる前提の学校だからこそ、サポートが組織として設計されているのだと感じます。

※カウンセラーの人数・頻度は学校によって差があります。志望校の「学生相談室」「保健室」のページを必ず確認してください。

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高専の保護者同士の集まりでも、「不登校だったけど、高専は合っていた」「高専に入ってから通えるようになった」という話を聞きます。
もちろん全員に合うわけではありません(5年制で自主性も求められます。向き不向きの記事も参考に)。でも、「学校が合わなかった」お子さんの再スタートの場所として、高専は思っている以上に開かれていると感じています🌷


🗾 視野を全国に広げる|「勝てる場所」を選ぶという戦略

ここからは、娘の高専受験を経験した母として、声を大にして伝えたいことです。

高専受験は、全国を視野に入れてください。

高専は全国に国立だけで51校(55キャンパス)あり、多くの高専に寮があります。つまり、地元の高専だけが選択肢ではありません。

倍率は高専によって全然違う

  • 都市部や人気学科は倍率が高い一方、地方の高専には倍率が落ち着いている学校・学科がある
  • 実際、毎年複数の高専で「2次募集(後期日程)」が実施されています(令和8年度は少なくとも11校)——つまり、1次で埋まらなかった枠が現実にあるということ
  • 推薦の基準も高専ごとに違います。ある高専では厳しくても、別の高専なら挑戦できることがある

あえて倍率の高い地元を選ぶより、可能性のある学校を全国から探す——これは逃げではなく、賢い戦略です。

2次募集という「もうひとつのチャンス」

さらに知ってほしいのが**2次募集(後期日程)**です。

例年2月頃、国立高専機構の2次募集ページに実施校が公開され、3月中〜下旬にかけて随時更新・出願となります。本命に届かなかった場合でも、ここでもう一度チャンスがあるんです。

正直、これは情報戦です。知っている家庭だけが選択肢を持てる。しかも実施校は「入り次第、順次更新」——お子さんが学力入試に集中しているこの時期こそ、ページをこまめにチェックするのは保護者の出番です。だからこそ、この記事を読んだあなたには「そういう道もある」と知っておいてほしいのです。

「合理的配慮」の申請も確認を

高専機構は入学試験における合理的配慮の公式ページを設けていて、検査時間の延長・別室受験・座席指定などの配慮例と、出願前の事前相談が案内されています。各高専の募集要項にも「入学者選抜に関する合理的配慮の提供」の記載があります。体調面・特性面で配慮が必要な場合は、出願前に志望校へ相談してください。

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15歳で県外・寮生活。心配ですよね。お金の不安もあると思います。わが家も同じでした。
でも、高専は国立で学費が抑えられて、卒業後の求人も多い。トータルで見れば、決して無理な選択ではありませんでした。県外受験のリアルは別の記事に書いています🌷


4️⃣ 自宅で学力を伸ばすために|家庭で整えたい3つのこと

ここからは、調べていて「やっておいた方がよさそう」と感じたことを整理します。

① 数学・理科の強化

高専入試は数学・理科の配点が大きい高専が多いです(高専受験計画)。

不登校で学校の授業を受けていない場合でも、自宅で体系的に学べる教材があります。

② 「一人で抱え込まない」環境づくり

不登校×受験という二重のハードルは、お子さん一人で抱え込みやすいです。

「分からないところを聞ける相手がいる」という環境は、学力面でも心理面でも大きいと感じました。

具体的な選択肢:

  • 高専専門塾のオンラインコース
  • オンライン家庭教師(不登校サポートに強いサービス)
  • 教育支援センター・フリースクール

③ 高専模試で「現在地」を知る

不登校だと、客観的に学力を測る機会が少なくなります。

高専専用の模試はオンラインで自宅受験できる回もあり、「今の学力で、合格圏に届いているか」を測る貴重な機会です。

高専模試の選び方・活用法 は別記事にまとめています。


5️⃣ 親が心がけたいこと|不安と一緒に進む

不登校×高専受験は、親の不安も大きい道です。

  • 「本当にこの選択でいいの?」
  • 「学力試験で勝負できるくらい、伸ばせるのか」
  • 「もし合格しても、入学後ついていけるのか」
  • 「寮生活は耐えられるのか」

私自身、娘の高専受験で何度も同じ問いに揺さぶられました。
不登校という事情があるご家庭は、もっと大きな揺れがあるのではないかと想像します。

もし入学後に、また体調を崩したら?

合格しても、親の心配は尽きません。「県外の寮で、もしまた学校に行けなくなったら……」——わたしも同じことを考えました。

ひとつ、知っておいてほしい実例があります。高専の保護者の集まりで、高専から別の高専へ転校(転入)した実例を聞きました。在籍校と受け入れ先の校長先生同士の協議、医師の診断書、同じ学科であること、成績や出席状況——たくさんの条件が重なって初めて成立した、決して一般的ではない道です。

だから、「いざとなれば転校すればいい」と当てにして受験するのは絶対にやめてください

それでも、「万一のとき、道がゼロではない」と知っていること。ネットを検索しても出てこないこの事実は、挑戦を迷う親の心を少しだけ軽くしてくれるはずです。

めぐりん めぐりん

ただ、調べていて感じたのは、「諦めなくていい道がある」ということでした。
学力入試という仕組みがあるからこそ、内申点に不安があっても挑戦できる。同じ道を歩むご家庭にとって、これは大きな希望だと思います。


まとめ|「学力入試」という選択肢を、まず知ってほしい

整理します。

  1. 高専は 学力入試(一般入試)の配点が大きい → 内申点で諦めなくていい可能性がある
  2. 2024年の制度改正で 学校外学習も評価に反映できる場合がある 流れ → 内申点もゼロにならないケースがある
  3. 出席扱い制度を使えば、自宅のオンライン学習を「出席」として学校と交渉できる道がある
  4. 自宅で 数学・理科を体系的に学ぶ環境 を作れば、学力勝負に持ち込める
  5. 視野は全国に。倍率の落ち着いた高専・定員に満たない学科・2月の二次募集——「勝てる場所」を選ぶのは賢い戦略
  6. 一人で抱え込まず、塾・家庭教師・支援センター などのサポートを併用する
  7. 不登校×高専で 実際に合格している家庭がある

完璧な答えではありません。
学校・自治体・高専によって運用が違うので、必ず最新情報を確認してください。

ただ、「不登校だから諦める」という選択肢以外があることを、まず知ってほしいと思って、この記事を書きました。

同じ道を模索している保護者さんへ。

調べる・聞く・準備する。
それだけで、見える景色は変わると思います🌷


この先の「実行」まで進みたい方へ

「学力入試という道がある」とわかったら、次に気になるのは、在籍しているあいだの**「出席」と「内申」をどう守るか**だと思います。国の制度を使えば、家での学習を「出席扱い」にできる場合があります → 出席扱い制度とは?不登校でも家で出席と内申を守れる国の制度

学校への相談の切り出し方から、渋られたときの返し方、そのまま写せる文例や記入シートまで、STEP順にまとめた実践キットもnoteに用意しました。全体の地図とSTEP0・1は無料で読めます → 不登校×自宅学習で「出席扱い」をめざす|STEP0〜6(文例つき)


📚 参考にしたリソース


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